shiho

人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版のshihoのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭で割とサラッと、山野井夫婦が経験したものすごい事故に触れる。
二人ロープで繋がったまま妙子さんだけ落下、宙吊りに。

この事故については、沢木耕太郎さんの小説『凍』で詳細が分かる。

『凍』を読んで事故のことや、
雪山の登攀とは一体何なのか、
映像だけでは分からなかった部分が見えてきた。

映画と小説、合わせて鑑賞するのがおすすめ。
お互いの解像度が高くなる。

映画では、何度も死にかけてきた二人が

「どちらかが先に死んだら、相手にふさわしい木を植えよう」

と淡々と約束するのに独自の絆を感じた。

「僕(泰史)が死んだらクヌギを植えてほしい。虫が集まって嬉しいから」

「私(妙子)が死んだら柿の木を植えてほしい。泰史が柿を食べられるから」

二人の性格の違いが現れてて好きなシーン。
shiho

shiho