【第72回ベルリン映画祭 Berlinale Special部門】
『ウィンター・ブラザーズ』がロカルノ映画祭三冠に輝き、『ホワイト、ホワイト・デイ』がカンヌ映画祭批評家週間、『Vanskabte land』がある視点部門に選出されるなど最注目のアイスランドの監督作品。
三人の姉弟が一年かけてツリーハウスをつくる過程を描いた作品。
ドキュメンタリーと錯覚するほどリアルで面白い作品だった。定点カメラで本当に一年間ツリーハウスを捉えるだけなのだが、その中に家族関係や姉弟の会話、ある事件といったフィクション性、そしてリアルなアイスランドの自然を捉えたドキュメンタリックな視点が合わさり独特の世界観を構築している。
アイスランドの雪景色や空が本当に美しい。その中で生きる姉弟たちが実に生き生きと描写されている。姉と弟二人という構成だが、力持ちの姉が頼もしく、伸び伸びと過ごしているのが気持ちいい。
弟二人が何か失敗したときに「は？」みたいになる姉の表情がリアルだし面白すぎた。
『ウィンター・ブラザーズ』『ホワイト、ホワイト・デイ』は日本で観る機会があったのに逃してしまい後悔している。今後何らかの形でやってほしいなあ。
