鈴木竜也監督は『MAHOROBA』と『yoidore』鑑賞済みですが、本作合わせ3作とも主観と客観の断絶が顕著で、本作だと2人の世界は無法なのかもしれないけど周り(世間)から見れば違法で、
分かり合うとか分かり合えないとかではなく同じものを見ていても認識は必ずしも共有できないということを絶望でもニヒリズムでもなく、ただそれをそれとして映していて、興味深かったです
誰かの死や人生を幸せだった或いは不幸だったと他者が言うことは傲慢であることを承知の上で、それでもニーチェの発狂はニーチェにとって不幸ではなかったのではないかと思うように、本作の2人もまた不幸ではなかったのではないかと思いました
