しゃち

ナナメのろうかのしゃちのレビュー・感想・評価

ナナメのろうか(2022年製作の映画)
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幼稚園くらいの頃、上野の美術館で迷子になったことがある。
その時は、たまたまポケットの中に数十円入っていて、たまたま出口に公衆電話があって、たまたま意味のない数列を覚えるのが得意だったから、一人で母親の携帯に電話をかけ、ことなきを得た。
その時の恐怖や焦燥感を、昔はよく感じていたが、今も心に残っていることを思い出した。
映画を鑑賞しながら、自分も思い出の中に迷い込んでしまっていた。

出演されていたお二人は本当に姉妹のように見えた。
お姉ちゃんが母親になっていることに対する距離感や、自分も同じく母親になってしまう焦り、お姉ちゃんとは違う母親になろうという反発が自然に感じ取れた。

とても素敵な映画だった。
おしいれのぼうけん読みたいな。
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