mayama

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCEのmayamaのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

重っ、いつものことだけど…!
(膝を付く…笑)

シーズン2と3の間の空白が埋まりますが、相変わらず全容が見えるかというとそうでもなく、全ての謎が解けたりいきなりAI管理社会下における問題がすっきり解決したりはしない…。
でも、社会や政治ってそういうものだよね…。

毎度三歩進んで二歩下がる、そこへ至る道筋に、大いなる犠牲が伴う。
それでもそれぞれの正義のために果敢に進み続けることが、どんなに辛い道程かっていう。
  
そう、これが、これこそが!
いつもの、通常運転PSYCHO-PASSシリーズです…。

朱ちゃんは免罪体質な訳ではなく、信じる正義が己の中にある、揺らがぬ信念の人なんだと思うのですが、そこを自ら逆手に取って、まだうら若き乙女なのにあんなにヘヴィな苦労を背負っていくあのスタイルってばほんとにもう…。

ていうか、狡噛さんはこの朱ちゃんの選択に対して責任あるよね、1のラストで己の手を汚してでも我を通すっていう選択肢もあることを示してしまった人としてね…決意と決心を吐露するお手紙を書くムーブまでを一連の様式美にした責任は取っていただきたい。
元上司として朱ちゃんとその正義の有り様を守りたかったギノさんに知られたらメッチャクチャ怒られると思うっていうか、怒られろ〜!
何故かいつの間にやらしれっと日本に戻ってきていて、外務省行動課っていうある種の対テロ?な、思い切りカウンターアタックする国を守る暴力装置の如くな部署にいるとか…そりゃ噛みつかれるでしょうよ…
何であそこでギノさんに反発されて不満げなのだ、狡噛慎也よ…身分証見せるとかそういうことじゃないんだよ…。
あのへんの流れは同期の気安さというか甘えなんですかね…。
俺の人生だし納得しての選択でここに居る訳で、何で怒られてるのかわからんみたいな、そういうとこだぞ…。

3を観てたので、誰が退場するか予想ついてたのと、この人は3にもいたから大丈夫!みたいな予備知識あったので少しだけ心の準備出来ててよかった…。それでも、分かってても雑賀先生は残念過ぎました…。
朱ちゃんの選択は途中で何故どうしても含めて予想ついたけど、あれを止められなかった狡噛さんとギノさんことチカちゃんは辛かったでしょうね。
チカちゃんヘアスタイルは今回はポニチカちゃんじゃなくまとめ髪できたんですね…。
監督が仰るには、あの当時忙しくて髪の毛切れなかったという設定とのことですが。その時さらっと気になることを付け加えていて…ギノさんが大きく髪型変えるときは人生の転換期って…、、
今後のヘアスタイルの動向注目しちゃうじゃないの…。
今回はワンレン長髪もみれたし、再び見れるとは思わなかった狡噛さんとの共闘も見れてありがたや…。ついでに再びドミネーター手にする二人を見れて良かった…シリーズ1を彷彿とさせてくれて、でも確実に時は流れてて、な舞台が最高でした。

チカちゃん殉職しませんように。
ヘアスタイル急にショートにしたりしたときが危ない。など

法律の存続のための犠牲とはいえやるせない…
あのロシア人のお兄さんの犠牲も、ほんとかなしくってとてもやりきれないよ…。

政治家のおっさん共と対等にやり合えるほどになってた朱ちゃんが、でも狡噛さんには『謝って欲しかっただけなのに』とほんのり甘えを見せるのがいいね。
ただし、まだ狡噛さんは朱ちゃんの心の一番柔らかいところを受け止められるだけの度量というか、キャパが足りてないし、何なら自分の方の心の柔らかい部分まで曝け出してみせる準備ができてない感じ。恋愛とかではなく、揺るがない信頼っていうか絆?もまだ育ちきってないし、覚悟もできてない気がする。

でも狡噛さん今の自分に何が出来るかを考えた上で外務省に務めることを選択したりとだいぶ成長した…ような…してるか?体格は細身のインテリお兄ちゃんから重み厚みあるおっさん…いやゴリラに成長…
それ成長かな、どうなんだ。
とりあえず、もうちょっと朱ちゃんに優しくしてあげて…。お願いします…。
その点は彼女と彼女の抱く正義をもろとも守りたいと思ってるギノさんのほうが大人だよね…。元上司としての責任感かもですが。

どっちにしろ、まだ身近な人たちを受け入れたり支えたり、何なら自分が甘えたり何かを委ねたりするところまではいけてないっていうね…絶妙に微妙。

あと、毎回、アクションシーンにおけるギノさんの義手の使い方がテクニカルというか、トリッキーで匠の技だなーと思ってみてます。
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