ニューランド

肉体のニューランドのレビュー・感想・評価

肉体(1932年製作の映画)
3.4
【詳述は、『男の敵』欄で】 20世紀末にブラウン管で観ても想像を絶す大傑作、『荒野の女たち』が、仕事とカブりor早々満席で、観れない。来年·再来年の内にはなんとか。
 代わりに本作を覗くが、これもほぼ満杯で驚く('83は地方工場勤務だったので初見)。この作家の、ドイツ故国→アメリカ移住ものは、人工的·閉鎖セット色が強く、社会の歪み(人の心も)と、無私の人の良さ·繋りが、浸食しあう、独自の、卑屈さ·贖罪意識がはたらく。あからさま暴力も。伝説のズビスコに至る、禁酒法の時代のプロレス界と庶民ら。戦後も続く、アメリカとヨーロッパマットの差異(段取とガチの割合に大差)のリアリティ。構図の美より確度、キャラ相克、当時のプロレス再現、40年位前観た何故か人気集中·今も名作扱いのアルドリッチ遺作より上だと思う。
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