さすらいの旅人

なのに、千輝くんが甘すぎる。のさすらいの旅人のレビュー・感想・評価

3.5
★それって「片思い」業界の常識ですよ
【BS/WOWOWシネマ/放送録画視聴/ビスタサイズ】

松竹の青春キラキラ学園映画だ。
先月韓国で公開された同種の松竹作品「交換ウソ日記」は好評との事。好評の理由としては、主演の二人のシーンが中心で、韓国映画では必須のその家族や親類などの描写が無いため、二人のラブシーンに集中できたためとのこと。
  
本作も二人のラブシーン中心で両親もほとんど出てこない。また、王道の学園祭や夏祭りなどのイベントもなく、千輝君の陸上競技会程度である。ストーリはシンデレラストーリで、ヒロインの失恋を上書きするために、学園一の持て男から提案された「片思い」を実行するが、逆に好きになってしまうドラマだ。

おじさんから見ると、バックハグやお姫様抱っこ、ひざ枕、首筋チュッなど観ている方が恥ずかしくなるシーンの連続だ。おそらく中高生から20代の女性がターゲットと思われるが、胸キュンで爆死者が続出だろう。あと、驚いたのは監督が玉木宏主演の名作「ただ、君を愛している2006)」の新城武彦だったこと。さすが映像が綺麗なわけだ。