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恋のからまわり イタリアの誘惑のGreenTのレビュー・感想・評価

2.0
ナンダコリャ

・・・って思ったけど、どうやらラブコメの風刺らしい。特に『食べて、祈って、恋をして』の名前が上がってたけど、あの映画すご〜い腹立ったんだけど、全くアレの風刺とは思わなかったなあ。

ポスターも「なんなんだ」って思うけど、どうやらハーレクィーン・ロマンスのパロディらしい。

私はそれよりも、アリソン・ブリーが演じる主人公のアンバーが、オリーブ・ガーデンというアメリカのイタリアン・レストラン・チェーンを連想させるところのマネージャーをやっていて、オープニング・クレジットで出てくる、このレストランの食べ物は全て機械で作られていて、厨房ではプラスチックの袋からアルフレッド・ソースをパスタにかけてチンしているだけってところの方が面白かった。

このレストラン・チェーンは、食べ放題なのに、お客さんはイタリアンの真骨頂みたいな感じでありがたがって行くようなレストランで、アンバーは自分でレストランを経営したかったくらいの人なのに、結局はこういうコーポレートがやっているレストランでのマネージャー職しかできない。

なんだけど、このレストランが、全国の優秀なマネージャーを5〜6人選出して、イタリアのトスカーナ?に研修を兼ねたご褒美のヴァケーションをプレゼント!って感じで、アンバーもその一人に選ばれ、意気揚々でイタリアに向かうのだが・・・。

こういうコーポレートの海外研修みたいなのがいかにひどいかがリアルで面白い。イタリアの素敵なヴィラに泊まれるのかと思いきや、安いホテルだったり、研修もホテルの汚いコンフェレンスルームだったり。

でも、アンバーって人はこう、なんていうか大人しい控えめな人というか、あんまり猜疑心もなく、人と合わせるというか、明らかにひどい研修、旅行、一緒に研修受けているマネージャーたちも変な人ばかりなのに、「これが普通なんだ」って振る舞おうとするところがまあ面白いちゃあ面白い。

そういう人たちの生態を描き、で最後どーなった!ってなるのかな?と思ったら、この会社の社長が出てきてアンバーに色目を使い出し、アンバーも恋に落ちそうになる・・・そこがラブコメのパロディらしいんだけど、明らかに怪しいでしょ、この社長(笑)。いや、王道のラブコメも、「いかにも怪しい金持ちの男に、なんで主人公の女は恋したりするんだ?」ってことを言いたいのかもしれんけど。

んでなんか、この社長の秘書がオードリー・プラザなんだけど、いつもの Resting Bitch Face(デフォルトが機嫌悪そうな顔)でちょっとぶっ飛んだ感じのキャラを演っているのだがなんかちょっと鼻につくなあ。

オードリー・プラザ、なんかめっちゃ老けたしね!この人もアリソン・ブリーも、なんだかやたら痩せて垢抜けて「ハリウッドの人」っぽくなってきちゃったけど、アリソン・ブリーがすごいキレイになってきたのとは対象的に、オードリー・プラザはやたら老けた感じになった。

んで後半はスラッシャー・ムービーみたいになって、なんのことやら・・・ってまとまりのない映画になってしまった。この先はコメント欄で!
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