しろくま

霧笛が俺を呼んでいるのしろくまのレビュー・感想・評価

霧笛が俺を呼んでいる(1960年製作の映画)
3.4
2022.10.04/215/GYAO
〝おい、どこへ行くんだ〟〝そうさな。霧笛にでも聞いてみな。どうやら霧笛が、俺を呼んでいるらしいぜ。これからは、俺の後をつけたって無駄だ。船から一歩も出ないし…〟

少年院上がりの一等航海士杉敬一(赤木圭一郎)は、エンジンの故障で出航が一週間遅れたため、久々に横浜に戻り、親友の浜崎守雄(葉山良二)が自殺したことを知る。浜崎の恋人・美也子(芦川いづみ)と会い、話を聞くうちに他殺だったのではないかと疑いを持ち、死亡時の状況に不審な点が多いことや、情報提供者が殺されたことで、背後にある組織の存在にたどり着くのだったが…。

主演の赤木圭一郎さんが超イケメンで、気障なセリフもかっこいい。浜崎の妹のゆき子役の吉永小百合さんは、デビューしたばかりの新人で、初々しさの中に華やかさもあるかわいい女の子を好演。ヒロイン芦川いずみさんは、清楚な感じではあるが、自分の考えを持って行動するしっかり者で、杉とともに恋人の死の真相に迫るうちに…。ミステリー仕立ての作品ではあるが、予想通りの展開。もうひとひねりほしいところ。
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