みんと

走れ!走れ走れメロスのみんとのレビュー・感想・評価

走れ!走れ走れメロス(2022年製作の映画)
4.1
青くて熱い!
純粋に感動を誘う青春ドキュメンタリーだった。

はみ出し感を抱えてやって来た島根の小さな分校で演劇と出会った4人の高校生たちの青春物語。
詳細はあらすじに詳しく書かれてるので割愛。

演目は太宰治の『走れメロス』を題材にした創作演劇。
目標を見つけ、次第に演劇に魅了されて行く彼らの成長のスピードに驚く。熱中出来る何かの存在の大きさを痛感する。

貫禄すら感じる独特の語り口の曽田君、ベビーフェイスのイケメンメロス常松君、飄々とした石飛君、裏方で支える照明担当佐藤君。
個性的な4人が同じゴールを見据え見事なチームワークを見せる。
そして、なんと言っても顧問の亀尾先生が素晴らしい。
教育者として満点じゃないかな?
出会え、導かれた生徒たちは今後絶対道を踏み外さないと思う。

3人のパンイチ姿がイイ!爽やかで潔い!
本気で取り組む姿がカッコイイ!
コロナ禍でも目標を持って情熱を持って本気で取り組めば道は開ける事を証明していた。

生徒数の少ない田舎の学校ならではの温かさ、団結力と信頼関係、安心して挑戦できる土壌は今となっては貴重とも思える。
そして、校歌にジンと来たのは高校野球ぶり。

4人の卒業を待たずに他校への異動が決まった亀尾先生が花束を抱えてお話する(涙と嗚咽で言葉にならない)姿にこっちまで感涙。
勿論、4人は号泣。

少なくとも2人は、このまま演劇の道に進んだら大成しそうな可能性すら感じた。
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