A53

海の夜明けから真昼までのA53のネタバレレビュー・内容・結末

海の夜明けから真昼まで(2022年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

監督が1匹を救う為の話と言っていた。

そう、これは救う話だったと思う。
誘拐した人も女子高生も、グレた男子も。
だけど、どう見ても女子高生が救ってる方が大きい気がする。必要とされるような、居場所を求めていたのかもしれないけど。それで結果的に救われた様な感じになっていたけど、それはたまたまこの人達が救われたい気持ちがあったし、ぎりぎりで自分の尊厳、相手の尊厳を考えられる様な人達だったからだ。現実は多分そうなってはいない。現実でこれを見たら被害にあった子が犯人に対してあえて心理的な繋がりをもとうとする状態になったとしか思えない(ストックホルム症候群というらしい)。
だから映画としてみる分にはきれいで良かったと思う。おそらくハッピーエンドだ。できれば飛び降り後の男の顔だけじゃなくて女の子の表情も見たかった、どのように監禁中過ごしていたのかも。それは作品の目的とは違うのかもしれないけど。

見る前の想像していた内容とは違って、ただ救われたい、救いたいと思える気持ちがある人達の話だった。
救う映画で良かったのかもしれないと改めて思った。
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