福福吉吉

バイオレント・ナイトの福福吉吉のレビュー・感想・評価

バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)
4.0
◆あらすじ◆
飲んだくれのサンタクロースはクリスマスイブにプレゼントを届けるために駆け回っていた。サンタは豪邸に入ったところ、その豪邸には強盗団が押し入っていた。サンタは強盗団との争いに巻き込まれていく。

◆感想◆
本物のサンタクロースが強盗団との戦いに巻き込まれるという斬新なストーリーと限度の無い残酷な描写が楽しめる作品となっていました。

サンタクロース(デヴィッド・ハーパー)は物欲の強い子供たちに辟易しながらも老体に鞭打って良い子にプレゼントを配り続ける男であり、本物であるという設定が全てを面白くしており、酒場でぐだったり、届け先で一服したりと人間臭い行動を連発して面白いです。しかし、ストーリー途中で彼の過去が明らかになり、そこからただ面白いだけで終わらない行動が良かったです。

豪邸でサンタを待っていたトルーディは純粋にサンタの存在を信じる良い子供で、サンタに両親の仲直りをプレゼントで希望します。トルーディの存在が本作の清涼剤になっていて観ていて好感の持てる少女でした。

豪邸では金目当てに武装した強盗団が占拠しており、リーダーのスクルージ(ジョン・レグイザモ)はクリスマスイブがきっかけで悪の道に進んでいて、サンタクロースに憎悪を抱いています。かなり強引な設定なのですが、それが終盤に盛り上がりを見せていて楽しかったです。

本作は戦闘シーンに残酷な描写が満載であり、痛みが伝わる演出になっており、残酷な描写が苦手な人には不向きな作品であるとともにファミリーに不向きな作品だと思います。でも容赦のない残酷な描写が好きな人には楽しめると思います。

とても面白い作品でした。

鑑賞日:2024年4月18日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
福福吉吉

福福吉吉