あまのうずめ

ファミリアのあまのうずめのレビュー・感想・評価

ファミリア(2023年製作の映画)
2.5
焼き物職人の神谷誠治の息子学が婚約者ナディアを連れ一時帰国する。学はアルジェリアのプラント勤務でナディアは紛争孤児、プラントの食堂で出会っていた。学はプラントを辞め焼き物をすると父に言う。その時半グレ団に追われた在日ブラジル人のマルコスが逃げ込んで来る。


▶︎脚本には校閲に当たる人がいないのかと思った。色々な面でリアリティが無さ過ぎで、いくらフィクションにしても現実を無視し過ぎて途中でシラけてしまった。役所広司は土の捏ね方にリアリティを持たせていたのに、脚本がこれでは気の毒レベル。

そもそも半グレのリーダー榎本がブラジル人を敵視する以前に、そりゃ500万盗んで豪遊してたら制裁くらうだろうと突っ込みたくなる。アルジェリアのプラントにしても、過去に日揮人質殺害事件あっただろと、時代設定に疑問が湧く。マルコスの幼馴染エリカも何故に一々誠治に頼るんだか描き切っていなかった。

構図もワンパターンで観ていてダレるし、役所広司、吉沢亮、佐藤浩市、松重豊と揃えた割に、2時間ドラマを観ている錯覚に陥った。

言いたいことは分かるし散りばめ過ぎとは思わないが、まとまっていなかった印象のした作品。