このレビューはネタバレを含みます
移民問題、難民孤児、テロ問題…、ずいぶん欲張って社会問題をてんこ盛りにして、
前半はグローバルな方向で良い話になるのかな〜なんて思って見ていたら、
後半は、救いのない展開に。結局、田舎の半グレの地域暴力の問題に矮小化されてしまって、正直期待はずれ。
ニュースで、地方でブラジル人やイスラムの人々がかなりの人数でコミュニティを作っているといった話は聞いていたし、フランスやドイツで移民の貧困問題やギャング化などの問題があって差別や偏見が広がっていることなど、映画から学んではいた。
日本では、まだそこまでの問題にはなっていないが、世界中で起こっているこの問題をあえて日本映画が取り上げるのならば、どういった希望を見せてくれるのか、大いに期待したのだが…
もちろんタイトルの通り、亡き息子夫婦の代わりに、マルコスとエリカを家族に迎えるような希望を窺わせはするが、この設定、このキャスティングなら、もっと良い話にできたのになぁ。
残念。