・2024/02/10
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〈 家族 〉 様々な家族のカタチ
血の繋がりのある〈 家族 〉心の繋がりのある〈 家族 〉
いろんな〈 家族 〉があるけれど……そんなお話。
どんな話なのか、全然知らなくて
" 役所広司と吉沢亮の家族がテーマの映画 "
くらいにしか思ってなかったんだけど
思ってたよりも遥かに重いお話でした。
妻に先立たれた焼物職人、
アルジェリアに赴任してそこで生涯の伴侶と出会った息子
日本へ一攫千金の夢をみて出稼ぎに来たブラジル人。
そして過去に影のある半グレのリーダー。
みんな〈 家族 〉というワードで繋がった登場人物たち。
移民問題や国籍差別、、、
終盤に行くにつれ、どんどんこっちまで心を壊されかけた。
どうして、なんで、、負の連鎖があまりにも酷くて……
ネタバレなく書くには難しい。。
この役(誠治)は役所広司にしか出来ないと思った。
役所広司だから出来たし役所広司だから成立したとまで思う。
彼のだす職人気質な雰囲気や、喪失感そして達成感…
全て、全てが良かった。
全ての家族に幸せが訪れますように。
⚠️ 以下ネタバレ含みます ⚠️
𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄
とにかく切なかった。
ブラジルから出稼ぎに来た皆は
リーマンショックによって夢が絶たれ
挙句の果てに半グレの手に堕ちてしまう。
アルジェリアで出会い、子も授かり
幸せいっぱいの息子はテロに巻き込まれ死亡。
「家族としてやれること」をやりたかった誠治は
国に断られ最悪の結果になり絶望…
半グレのリーダー榎本も過去に家族を殺されている側の人間……
みんな家族に対して何かしらのモノを抱えていて
「どうせ誰も分かってくれない」と思いながら生きている…
人の苦しみなんか、分からないし
自発的に言う人もなかなかいないしね。
だけど、やったのはマルコスたちじゃなく
別のブラジル人なだけで、それを全ブラジル人を
対象に復讐するのは間違ってる…よね。
やっぱり負の連鎖は負の連鎖で復讐は復讐を連鎖する。
戦争や紛争、差別のない世の中になるのは
無理な話だけど、殺し合いでは何も解決しないって
全ての生き物が学びますように…