作品内容を全く知らず役所広司さん主演との事だけで鑑賞したこの作品。
小さな町の郊外で一人陶芸家として暮らす初老の男が主人公。
一人息子は大学卒業後アルジェリアでプラントエンジニアとして従事し現地で知り合った女性を引き連れて帰省する。
息子は家に戻り陶芸を引き継ぐと語るが父親は拒否する。
父親は知り合ったブラジル人カップルとの交流が深まるがアルジェリアの息子に襲った悲劇の通知が・・・
日本企業の海外進出や日本社会への海外からの移住者。社会の乱れを象徴する半グレ集団の暴挙などの問題を盛り込みながらの家族とは・・・
役所広司さんは最早半端ない役者魂を備えている数少ない俳優さんの一人だと改めて印象付けられる作品でした。
演技力は当然のことながらこの作品では陶芸家としての技能に失望を感じさせない手さばきが見事に思います。
手先をアップして人物全体の映像を見せない作品をよく見かけますが誤魔化しのない映像は見事でした。
まだ未鑑賞のアカデミー賞ノミネート作品 PERFECT DAYも楽しみです。
