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ソウル・オブ・ワインのseapointのレビュー・感想・評価

ソウル・オブ・ワイン(2019年製作の映画)
2.7
生産者にとって、特に家族経営であればワインは子供のようなもの。土から苗から、今でこそバイオ療法、化学肥料を与えず土の中の微生物やらで葡萄の木自体で懸命に育つようにする。甘やかさず、毎日天候やらも伺い手をかける。うむ、本当に子供だ。
しかも葡萄の木だけではなく樽にいったっても、いやいやワイナリーにも注意を払わなくてはならない。これだけ丹念に作っているなら、飲む側も、ソムリエでなくとも、きちんと誠意を見せなくては申し訳が立たない。香料入やオートマチックなワインならガバガバ飲んでも罰は当たらんが。

しかしラストの2人の日本人。これ、公開国によってVer.が違うのだろうか。正直、この2人がそれまでの過程をチープにしてしまっている。本当に解っているんだろうか。年号だけで恐れおののき、フランスのソムリエたちのような言葉なんぞ何も出ない。もちろん言葉に表せないくらいの味なのだろうが、この人達、絶対年号や名前を隠してしまったら何も解らないと思う。

それにしても葡萄の収穫とか足手まといは承知だが、体験してみたい。
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