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終末の探偵のurakatayusukeのレビュー・感想・評価

終末の探偵(2022年製作の映画)
4.3
2023年映画初め。
何を観るか、去年から決めていた。
「終末の探偵」
誰に勧められた訳ではない、自分のセンス、好きで選んだ映画だ。
今年、まずはこの映画を観たかった。
大阪での公開日、初日。シネリーブル梅田での舞台挨拶に行った。
主演の北村有起哉さん、めっちゃかっこよかった!

監督や北村さんが話していた「令和の時代」の探偵モノ作品。

人探しを機に、中国人が経営する店が増える商店街、難民や外国人を差別する人々、
外国人に厳しい出入国管理局、ヤクザと半グレなど。
まさにいまの令和の時代の日本の社会問題が浮かび上がる。
冷たい日本社会に対し「日本なんて大嫌い」という言葉も出てくる。
生きづらさを抱える人々に、主人公の連城新次郎は寄り添い、泥臭く依頼をこなしていく。

映画として、物語としてとても好きな世界観だ。
そして、僕はなぜか私立探偵やハードボイルドな主人公に憧れる。
いま社会問題は他人事ではなく、誰もが自分事にもなりつつある。
観終わったあと、自分も主人公の連城新次郎のようになった気になった。
寄り添い、泥臭く生きたい。

ぜひ、続編。シリーズで観てみたい。
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