新暴対法によるヤクザの衰退、中華系半グレの勢力拡大、在日外国人に対するヘイト、カルデロン一家問題など令和の日本におけるマイノリティの生き辛さを炙り出しながら、泥臭いヒーローとしてのハードボイルド探偵を自らをマイノリティ側としてボヤきながら描いている。
真摯に作っている分派手さは無いが、北村有起哉演じる主人公の佇まいはスクリーンで観ていたくなる色気が有る♪
いわゆるバディではないが腐れ縁的なヤクザの若頭のキャラも魅力的♪
ラストの狂犬的なステゴロタイマンでの前頭部でのパンチ砕きは痺れました♪
ただ個人的には実行犯のバックボーンの無さと行動のヤバさのギャップと動機の薄っぺらさみたいなのがわけわかんないのに現代的に居そうだと思わせる感じが怖いと感じる。
後はエロ資本家がきちんと社会的制裁を受ける世の中であって欲しいと切に願う。