のんchan

親愛なる日記 レストア版ののんchanのレビュー・感想・評価

親愛なる日記 レストア版(1993年製作の映画)
4.0
29年ぶりの劇場公開はレストア版で甦った💫
最終日最終回に間に合った😆🙌

ナンニ・モレッティ監督が本人役で出演し、なんともゆる〜くて、ちょっと親密で、ちょっと辛辣で、まさに愉快😄
ローマやシチリアの島々を巡ったり、病院巡りまで😮
3章でテーマを分けてオムニバスのよう❣️


第1章 《ベスパに乗って》
濃いネイビーのベスパに乗り、風を切って気ままに街中を滑走する。8月は人気がないローマ、観光ガイドには載っていないローマ人ならではの愉快な街案内。

監督は『フラッシュダンス』を観てから、ジェニファー・ビールスのように踊りたいと思ってた🎶
なんと〜、街中を散歩しているジェニファー本人に遭遇して、お喋りするのだが...🤭


第2章 《島めぐり》
旧友とただたわいのないバカらしいことを話すだけ。
研究者の友人を訪ねてリパリ島に向かうモレッティ。しかし友人の家は町の中心にあって喧騒はローマ並み。2人はリパリ島からサリーナ島に向かうが、そこにも問題はあってエオリエ諸島を巡ることになる😰


第3章 《医者めぐり》
突然襲われた激しいかゆみのために、皮膚科を受診するモレッティ。薬を処方され治療に励むも症状は改善せずひどくなる一方。
セカンドオピニオンどころか5〜6人の医者を変え、皮膚学界のプリンスや民間療法などを試すのだが...最後に衝撃的な診断が下される😧

一時は死をも覚悟するという過酷な体験をしたモレッティだからこその突き抜けたユーモアとラフで自由な雰囲気が笑いを誘う🤣


音楽は『ライフ・イズ・ビューティフル』『息子の部屋』等を手掛けたニコラ・ピオヴァーニ。
第1章のラスト、パオロ・パゾリーニが殺されたオスティア海岸を訪ねるシーンに流れるのは、キース・ジャレット「ザ・ケルン・コンサート」♬


30年前のイタリア🇮🇹の雰囲気を楽しませてもらいました💫
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