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オオカミ狩りのsymaxのレビュー・感想・評価

オオカミ狩り(2022年製作の映画)
3.8
"パク・ジョンドゥ氏…あなたは…刑法第250条…13名に対する殺人及び殺人教唆…第301条…強姦…"

フィリピンに逃れるも逮捕された凶悪犯20名を乗せ貨物船"フロンティア・タイタン号"が韓国釜山港に向け出港する…

不適な態度で笑うジョンドゥに対し、護送の責任者として乗り込むイ・ソグ班長は警告する…

"《学校》に来たら先生の言う事を聞け…逃げても船の中だぞ…"

厳重な警戒が敷かれる船内…しかし、脱走への周到な計画が実行される…警察vs凶悪犯…船内という密閉空間の中で血みどろの争いが始まる…だが…船内にいたのは彼らだけではなかったのだ…

乗っけから血飛沫が飛び交う壮絶な展開…

メインは勿論、モブに至るまで、まぁ〜丁寧に丁寧にこれでもかというグログロな死に様をむちゃくちゃなテンポで見せられていきます。

どこにも逃げ場の無い船内で、警察チームと凶悪犯チームが"撃って、殴って、刺して、噛んで"と闘争本能剥き出しのグログロ描写が続く展開から、"バーン、バーン"とけたたましい音と共に現れた…"アレ"…登場した途端に雰囲気が激変…

前半の血みどろさを軽く超える凄まじきグロ…急に"バイオ・ハザード"的な展開で警察チームも凶悪犯チームもバッタバッタと餌食になっていく…

こいつが主役?…いやこの人?…えっ…これ?…

次々と現れる主役候補…で、次々とやられる主役候補…先の展開が読めない中、船内は阿鼻叫喚の地獄絵が繰り広げられるという…もう…面白いじゃないの…

前半からグロ描写が続くので、だんだん観客にも耐性が出来るからなのか、意外と殺しのパターンにバリエーションが無いからなのか、やや雑になってしまった感は否めないのですが、グログロが突き抜けてしまって、一種の"爽やかさ"を感じさせるという…それはそれは、壮大で一流のB級大作。

…次回に続きそうなエンディングがまた…

これ次やるでしょ?…やるよね?…ねね、やって欲しいんですけど…やってね…きっと観るよ…
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