ぶみ

女子大小路の名探偵のぶみのレビュー・感想・評価

女子大小路の名探偵(2023年製作の映画)
3.0
超凸凹姉弟が、真犯人を追い詰める痛快ミステリーエンタテインメント!

秦建日子が上梓した同名小説を、松岡達矢監督、剛力彩芽、醍醐虎汰朗主演により映像化したミステリ。
名古屋の女子大小路で起きた連続殺人事件の謎に挑む姉弟の姿を描く。
原作は未読。
主人公となる姉で岐阜の柳ケ瀬のホステス・広中美桜を剛力、弟で女子大小路のバーテンダー・広中大夏を醍醐、児童相談所の職員・秋穂を北原里英、謎の男・ヤマモトを堀夏喜、事件を捜査する刑事を小沢一敬が演じているほか、今野浩喜、柳ゆり菜、ゆきぽよ、遼河はるひ、田中要次、戸田恵子等が登場。
物語は、連続殺人事件の容疑者とされた大夏を救うため、美桜が立ち上がり、二人で事件の真相に迫っていく様が描かれるのだが、そのタイトルのとおり、名古屋で実在する地名である女子大小路を舞台としており、他にも前述のように美桜が働くクラブが岐阜の柳ケ瀬であったり、事件の現場が名古屋の中区にある矢場公園であったり、はたまた、大須やオアシス21といった、名古屋の有名スポットが登場するため、愛知県に住む私としては、目にしたことのある光景が多く、それだけでテンションは爆上がり。
他にも、あんかけスパや岐阜タンメンといった、愛知や岐阜独特のグルメが登場したり、本作品自体が、名古屋ローカルのテレビ局である名古屋テレビ(通称:メ~テレ)の60周年記念作品と冠がついていることから、日頃からニュース番組等で馴染みのある同局の通称もっちーこと、望木聡子アナウンサーも出演したりと、ご当地ムービー的な雰囲気満点。
その分、B級色も濃くなっており、様々な要素を詰め込んでいるものの、それがうまく消化されていない印象であり、クオリティとしては、地上波テレビの2時間ドラマで十分だったかなというのが正直なところ。
また、クルマ好きの視点からすると、愛知を舞台としているため、トヨタが全面協力かと思いきや、子会社であるダイハツ(愛知ダイハツや岐阜ダイハツ)が協力しており、ダイハツ車のオンパレードかつ推しがかなり強めだったのが若干ノイズになっていた反面、一瞬登場したクルマがトヨタ・カムリかと思いきや、ダイハツにOEM供給されているアルティスだったのにはビックリ。
本格ミステリを期待すると、そのグダグダ感から、かなり残念なことになるものの、地域活性化ご当地ムービーとしては、それなりに楽しめる仕上がりとなっており、女子大小路やダイハツ車に愛着がある方は、観ても悪くないと思う一作。

うわ〜、興味ないわ〜。
ぶみ

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