Sometimes I feel like a motherless child,
long way from home.
ジェラール・ドパルデューが赤ちゃんをあやしているだけだが、すさまじい哀愁感。
赤ちゃん以外名前がなく、存在のなさが逆に重苦しい。
(エネルギーがない時に見たら、さらにブルーになりそう)
高層マンションで一人暮らしをする主人公。
昼間は近所に住む赤ちゃんを預かるのが唯一の楽しみ。ミルクをあげたり、歴史やレシピを読み聞かせたり、不器用ながらもあやしたり。
迎えにきた赤ちゃんのママとは、2、3言会話を交わすのみ。
夜は、見た夢を全て覚えているという、友人のおもしろいのかおもしろくないのかわからないストーリーを聞く(亡くなったお母さんが出てきて家のドアが空いていると教えてくれた、黒いプールがあって入ったら紫になったとか)
孤独の描き方が等身大で、素晴らしかった。