金の山

少女は卒業しないの金の山のネタバレレビュー・内容・結末

少女は卒業しない(2023年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

『国際連合』

─ってセリフが、感動的になる映画ってあるんだ。
卒業式とか、答辞とか、形式的なものでそれ自体に別に感動はないはずなのだけれど、それぞれのコミュニティーを生活する高校生の群像と重なり、少しだけ交わって、じんわり感動する形で終わる。
みんなどこか前向きなキャラを演じているので、痛みはあんまりないけど、かといって現実はそんなに生優しくないね。

焦点を当てられるのは4人のJK。

①彼氏を突然亡くし失意の中卒業生代表になったJK。
②彼氏と将来の方向性ですれ違ったJK。
③図書室通いで卒業式後のわちゃわちゃが憂鬱なぼっちJK。先生に惚れてる。
④世界観すごい歌うま陰キャに片想いするJK。

このそれぞれは、同じ空間で話すことはないが、共通点は同じ学舎で「卒業(別れ)」を控えているということである。
それぞれがどんな形で恋する人、そして自分自身にけじめをつけるのか。
そんな2日間の出来事。めちゃめちゃ青春。
個人的には②のシチュエーションが良かったな。
こういうベタなテーマをちょっと変わった方法で調理するの、大好き。

主演の河合優実。
ノーマークだったけど演技力エグい。
正直頭ひとつ抜けてる。
目が死んでるのがいい(惜しみない賞賛の言葉)。

U-NEXTにある『エピソード0』なるメイキング映像も是非。
金の山

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