喵來

王は踊るの喵來のレビュー・感想・評価

王は踊る(2000年製作の映画)
4.3
全「推しを持つ人間」が味わったことのある『推しが足りない。。。。!!』って感情。うむ。
しかし終わりがびっくりするほど唐突だ。寵愛の減退も唐突…か………
しかしほんとに突然だ。空っぽの椅子の演出良すぎる🫠🫠🫠
あくまで「王は踊る」だから必要はないんだけど、踊らなくなってからのリュリの扱いもちょっと欲しかった。

ちょこちょこっと不満顔の王妃が出てきたの良き。



Le Roi, DANCE!の言い方が好きだ。
イデオロギーに利用しようというのが強く出過ぎると失敗した時が恐ろしいのよな。ザプロパガンダに使われてるのに、盲信してるから何も感じないの🥺最初っから、権力によって狂ってしまった感じが良きである。

そんで愛の描き方が押し付けがましくないしいやらしくないしとても綺麗でお好み🤤アガペとエロスの境目にある愛。。。。
どんな関係性にも存在する駆け引き。。



マジメルきゅんかわいい過ぎた。渾身の涙ー!!
ピアニストのワルターもだけど、青い人でなしがよく似合う〜
ああもう天邪鬼な愛よ。。。。。


モリエールとの喧嘩も楽しいぜ!大人なのよモリエールだけ。モリエールのこと心配してた頃のリュリもかわいいが。。。ああもう隆盛と退廃…たまらねえぜモリエール。
リュリ、青くてただひたすらに芸術人間だと思ってたら、世情を政治をめちゃ理解して利用する描き方…それも批判するための手段ではあるが。モリエールのが好きだなこの映画では。あまりに気の毒だし🥺
「お前の生死を握ってるのはオレだ」と言わんばかりの最後。涙すらも見せない強気の顔…

モンフルーリの「娘と結婚した近親相姦」の訴え、信憑性はどうなんだろ。モンフルーリ側も大概だけどなあの若さのマドレーヌを………

イタリア歌曲をバカにしてた当時のフランス。。。カヴァーリとカンベール、全然知らんかった。
オペラ、パレロワイヤルに与えられた諸々の特権。。。。
年取ると踊れなくなるから興味が失せるバレエ…
なんかうん普通にモリエール気の毒だわ。



幼少期ルイかわいいな💕
最初は12.3歳だよな。
しかしまあなんて自分の披露に力を入れているのか。。。
最初の、実権支配者に対する訴えかけダンスがたまんね〜
青い!20歳過ぎても青い!最高かわいい!
最初っから「太陽王」じゃなくてちゃんとオドビクなのがたまんねえ!がんばれルイくん!
それでも自分の輝きを信じているのが最高ネ
飽きっぽく周り振り回すの最高ネ。

宮廷バレエの靴って綺麗よね
「私が履いてならしました。」最高かよ。
宮廷バレエの名手と謳われてたわけだけど、周りのダンサーよりあまり動いてないのがいいね。だいぶおべっか使ってる感じ😂

お散歩にまで楽団引き連れて、人だけでなくベルサイユの自然すらも征服したがるちょっとした下品さ…
イチから構想したんじゃなくて猟館からじゃないっけ?


色恋で身を持ち崩すのはよくあるけど、王の女に手を出すのと男色どっちが不興を買うんだろう。。
途中からその要素消えてたけど。
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