地元の映画祭で鑑賞

コロナ禍での４話のオムニバス、
大好きな菜葉菜さんがそれぞれのショートストーリーの主役をこなし、彼女の色々な顔と魅力を見ることができた。
監督さんと菜葉菜さん、共演者の浅田美代子さんの舞台挨拶付、
それぞれの作品に対する思いを聞くことができて良かった！
監督さんも話されていたけれど…
菜葉菜さん、何色にも染まっていない感じがステキです。
盲目の女性を演じた彼女は特に素晴らしかった。。


全国上映前に舞台挨拶付で鑑賞できたこと、
レビュー一番乗り、
ラッキーです。

• #chip映画祭

中村真夕さんの映画を続けて三本見て。
『ナオト､いまもひとりっきり』『愛国者に気をつけろ！鈴木邦夫』という二本のドキュメンタリーに挟まれたのが70分で菜葉菜が複数世代の別人を別様に演じる4本のオムニバス。

大阪アジアンで受賞した『4人のあいだで』（リモートで同窓会飲みをするコロナ下の四人が20年前の学生演劇に想いを馳せる話）から広がった連作短編。

在宅ワークでのフードデリバリーに材をとった『ワタシを見ている誰か』､バス停ホームレス殺人に触発された『ゴーストさん』､足の不自由な母と暮らす盲目の40代女性と特殊詐欺にいちゃんの交流を描く『だましてください､やさしあことばで』の三作が続く構成。

やはり『ゴーストさん』が出色か。
なんと登場するバス停は､あの高橋伴明さんの映画と同じ場所。被害者の60代女性ホームレスを浅田美代子さんが（実事件と同じピンクのTシャツ姿で）演じていて、これは鳥肌ものだった。
中村さんのお話では同じバス停になったのはほんと偶然で､公開が後になった本作の撮影､実は伴明さんのより先に撮ってた！　とか。

私には「でき過ぎたあざとさ」ばかりが目立った『夜明けまでバス停で』よりこちらがずうっとリアルでありました。

菜葉菜さんといえばこのところ出演目白押しだけど、『夕方のおともだち』と『夜を走る』の間くらいの位置で大好きな映画になりました。

『TOCKA』､めちゃくちゃ待ち遠しい。

2話目の井下好井(解散したんだっけ？)の好井の気持ち悪さに震撼。コロナ禍を意識した前半2作に対して後半2作は社会問題というか記憶に新しい事件の意識か。あれ？？4本目は『親密な他人』のプロトタイプ？？好みは3作目(しかし『夜明けまでバス停で』を見逃してしまっているわたし)。