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ハンターのkuuのレビュー・感想・評価

ハンター(2021年製作の映画)
2.0
『ハンター』
原題 Hunters
製作年 2021年。上映時間 95分。
未知のウイルスにより突然変異したモンスターとの死闘を描いたSFアクション。

謎のウイルスにより感染した人間が怪物化し、滅亡の危機に瀕した人類の唯一の希望は、怪物たちを狩る追撃兵の存在であった。
追撃兵のレッカーは怪物たちの様子に異変を感じ危機感を覚えるが、やがてその予感が的中し。

今作品は物語ナレーションとニュース映像で始まり、病気によって文明が崩壊したかを伝え、いかに文明が人々を殺っちまうか、また、人が人を喰らうミュータントに変えたのか等々を語る。
オーバーに。
今作品『ポスト黙示録的なアクション大作』と銘打ってる。
しかし、最初の30分で、ミュータントとの戦いが1回、略奪者たちとの長引く銃撃戦が1回なんやねん。
この手の低予算のポストアポカリプス映画には慣れていはいるが、これは特にひどい。
8割は主人公が一人で彷徨っているシーンで、1割はショーもない台詞に、残りは頂けないアクションシーン。
エフェクトは、ミュータント用のハロウィーン・マスクと散乱する骨、そしていくつかの爆発に限られている。
少なくとも爆発はCGIではなく本物なんは特筆に値はする。
今作品の3人のキャラを除けば、実際に登場するのは、何度かビデオチャットで登場する指揮官と、映画のラストで助けを求める、幻滅した追跡者のユライア・リーパーだけ。
しかしそれにしても、短いアクションと "スーパー・ソルジャー "的な血清の登場にもかかわらず、映画はギアを入れることができない。
おそらく撮影予算が足りなかったに違いない。
森をさまようジョンのショットが延々と続き、アレコレとしたシーンが継ぎ足されている。
しかし、水増しをすべて取り除いたとしても、アクションの演出があまりにひどく、プロットも支離滅裂。
せやし、かなり退屈でした。
わずかな人数と小銭程度の予算で黙示録を演出するなら、もうちょっとマシにつくれんかったんかな。
普通のテレビ番組より独創性がなかった。
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