コロナ以降すっかり遠い場所になっちゃったパリ。市中を横断するタクシーの乗客になった気分で、やっぱり素敵な街だなぁ、と実感。
この街に暮らしてきた人々の、いろんな思い出や歴史を抱え込んでいる。何百万人のうちの1人にすぎない老婆の人生でも、とっても個性的でドラマに満ちている。彼女の思い出話を聞きながら、タクシードライバーも自分も唯一無二の人生を歩んでいる途中だと気づく。
まさに人生讃歌。
アニエス・ヴァルダの映画に似た、優しい眼差しを感じます。
少しテレビドラマっぽい大げさな展開が気になるところもあったけど、それを上回る共感の嵐でボロボロ泣きました。
この映画もパリの街のように、懐が深いです。