評価も高いし、内容的に批判はしにくい作品であると感じたのですが、全体を通してかなり退屈だったと感じました。
自分自身がパリを旅行で訪れた経験もあり、作中の景色を自分自身の旅と重ねて楽しめる部分もあるのかなと思っていたのですが、実際はほぼほぼ車の中での会話と過去の回想シーンだったのでそこに大きな期待はずれ感を感じてしまいました。
あと、主人公のタクシードライバーですがそもそもが割と善人なので、おばあちゃんと出会ったことで何かものすごい化学反応が起きるわけでもなく、ドラマチック性を感じませんでした。
この作品を見て良かったポイントとしては、昔はフランスでも女性の地位が男性のそれと比べて著しく低かったことを改めて認識できたことです。
日常の中のちょっと心温まるドラマとしての作品なんでしょうけれど、自分的にはもうちょっと捻りが欲しかったという感想です。