あぶりかんぱち

パリタクシーのあぶりかんぱちのネタバレレビュー・内容・結末

パリタクシー(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

1人の男と夢のような恋に落ち、1人の男に人生を奪われ、最後に出会った1人の男に最高のエスコートを受けた1人の女性の話。ラストは泣きました。

タクシードライバーのシャルルはあくまでマドレーヌの人生の最後の花道を飾った男という感じで、『ロードムービー』と言うよりは戦前の時代から今までを生きてきた彼女の『波瀾万丈な人生の追憶』が話の中心にあるなぁと見終わって感じました。

その辺を歩いている人だって、かつては燃えるような恋をしていたり、グループの先陣を切るような活動的な一面があるのかもしれない…と思うと周りの人の人生が凄く気になったりもします。

そういう一期一会の出会いの場を『タクシー』という舞台装置で自然に取り入れ、なおかつどこを取っても絵になるパリの街を舞台としている所が映画としての見応えにひと役買ってるのかなぁと思います。口コミとかで広がってるのか、ひっさびさにミニシアター系の映画で満員、というのに立ち合いました笑
(グッバイ・リチャード以来かな…?)

マリオもなかなかに満員だったけど、シニア層で劇場がほぼ埋まるというのは貴重なように感じるので、よい思い出として記録しておくことにします!

それにしても茶目っ気のあるおばあちゃんって可愛すぎるよな…しみじみ。
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