全く違う人生を歩いてきた就活の女性と、人生八方塞がりのタクシードライバー。人生を揺るがす出会いと交流と結末に、じんと胸が熱くなりました。
マドレーヌ役の女優さん、本当に美しい。
ネタバレあり。
自分の人生の終わりを悟り、見ず知らずの人だからこそ、自身の壮絶な人生を話したくなったのだろう。女性にとっては困難な時代を生き、何よりも大切な息子を失い、彼女にとって幸せな人生であったのか。そんな時代だったではすまされないやるせなさを感じる。
怒りだらけのシャルルも、本当は優しい熱い想いを持っている人間だからこそ、マドレーヌの希望を聞き入れ、寄り添い、自らの人生を再生へ向かわせたのだろう。
ラストは、予想通りではあったけれど、パリの美しい街並みは素晴らしく感動的で、本作を良作に仕上げていました。
毎日を一生懸命に生きようと思わせてくれました。