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パリタクシーのspitfireのレビュー・感想・評価

パリタクシー(2022年製作の映画)
3.8
ぶっきらぼうなタクシードライバーのシャルルが老婦人マドレーヌを乗せ、パリを巡りながらマドレーヌのライフヒストリーを聞いていく。風光明媚なパリの風景を眺めながら、小粋に語られるロマンティックな半生……と思いきや途中でDV問題が語られ、ジャンルは斜め上の方向に流れていく。ツイストを利かせて進むストーリーに、波乱万丈なパリジェンヌの光と闇を見ます。一方でシャルルが次第に心を開いていく様子も魅力的。あの一日の交流は二人にとってどれほどの意味を持ったのか。いろいろな意味で、原題の「美しい道のり」そのものであったと思います。

今回はホテルのVODで鑑賞しました。意外とラインナップいいんだよなー。ちなみに吹替版です。主演の二人は沢田敏子と堀内賢雄。ただ、テレビのフレーム補完って、フランス映画のムードとは相性よろしくないですよね。ちょっと反省。
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