izumi

インスペクション ここで生きるのizumiのレビュー・感想・評価

3.0
ゲイであることから母に捨てられ海兵隊に入隊した青年が自らのアイデンティティを貫こうとする姿を、本作が長編デビューとなるエレガンス・ブラットン監督が自身の半生をもとに描いたヒューマンドラマ。

イラク戦争が長期化していた2005年のアメリカ。ゲイの青年エリス・フレンチは母に見捨てられ、16歳から10年間にわたってホームレスとして生きてきた。自身の存在意義を求めて海兵隊に志願入隊したものの、教官から強烈なしごきを受け、さらにゲイであることが周囲に知れ渡ると激しい差別にさらされてしまう。何度も心が折れそうになりながらも、暴力と憎悪に毅然と立ち向かうフレンチ。孤立を恐れず、同時に決して他者を見限らない彼の姿勢は、周囲の人々の意識を徐々に変化させていく。

実の親に条件付きで愛されているのは悲しいなぁ、と思いました。
愛してるけど受け入れられない…
お母さんの気持ちもわかるけど、それでも認められる関係性であれば素敵だなと思いました。
フレンチが海兵隊を志した理由が「外の世界ではいつか死ぬ、軍服姿で死ねばこんな俺でも英雄になれる」深くて悲しい理由だなと思います。
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