三四郎

彼女の發言の三四郎のレビュー・感想・評価

彼女の發言(1946年製作の映画)
3.8
次女・水の江滝子かっこええなぁ!ハスキーボイスの麗人。本当に美しい。ため息が出るほど美しい。三女も愛らしい。トランプして遊びましょうね!なんて笑 長女夫婦にも次女夫婦にもなくてはならぬ存在だ。

科白が実に興味深い。戦後すぐ故の科白とも言える。GHQの占領政策に則りながらも、言葉に真実がある。
理想主義万歳!大船調万歳!池田忠雄万歳!綺麗ごとでも言葉にし、スクリーンに映すことに意味がある。
「刀、飛行機、鉄砲、兵隊、侍…軍国主義的なおもちゃを子供に与えていたからこんな結果(戦争/敗戦)になった。子供には情操豊かな楽しいおもちゃを与えるべき。つまり子供の性格をできるだけ平和に変える。闘争による発展より、平和による建設の方がいい」
「貧乏人の子供も裕福な家の子供も平等に教育をすべきであり、子供はこれからの日本を担い、平和の使いとなるべき」
科白が理想主義的だったり、ロマンチックだったりすると必ず池田忠雄。
戦前から戦後にかけて、日本を代表する名脚本家と言えば、池田忠雄と小国英雄だろう。
今では忘れ去られた名前かしら…。
三四郎

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