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アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~のchunkymonkeyのレビュー・感想・評価

3.5
ラブコメあるある×世のオバサンの妄想映像化🤣監督は「ビッグシック」、「タミー・フェイの瞳」、「Spoiler Alert」のマイケル・ショウォルター。でも、なんといってもこの映画はアン・ハサウェイ!本作の良きも悪きも「全部アン・ハサウェイのせい」、そんな映画でありました。

LAで画廊を経営するバツイチ子持ちの優雅なオバサン(アン・ハサウェイ)40歳がアイドル歌手23歳(ニコラス・ガリツィン)と恋に落ちる的な...要はジェニファー・ロペスの「マリー・ミー」の男女逆バージョン。原作小説は明らかに1Dのハリー・スタイルズがモデルな感じで描かれているそうで(未読)、まあ1Dファンの娘を持つ母親世代が自分をアン・ハサウェイに重ねてあんなこんな妄想にふけるための作品ってとこでしょうか。

っと小馬鹿にする感じで見始めたら、特に前半、リアルで説得力があって意外にグッとくる。彼女は素人の役だけどやはり芸能人の恋が主題とあって、A級ハリウッド・スターのアン・ハサウェイだからこそなんか自身が実生活で感じてきたことが演技に反映されているのかなと感じました。そしてもちろん演技力も素晴らしく、ものすごくありきたりでつまらない離婚話を話すだけなのになぜかアン・ハサウェイが語ると一緒に泣きそうになっちゃう!

一方で、アン・ハサウェイの弊害も... まず外見。全体に割とリアルに描かれているのにアン・ハサウェイがアン・ハサウェイ過ぎて、そこはリアリティが全くない(笑)。そもそもアン・ハサウェイなら別に人前で水着を躊躇する必要もないし、小娘に皮肉を言われようが「あたしはアン・ハサウェイよ。」で一蹴できるし、アイドルと一時お遊びすることもあるだろうが、別に引く手あまたでわざわざ落ち目のイギリス坊やに5年も固執する必要なんて全くないよね。

そんなこんなでまさに「アン・ハサウェイしか勝たん」な映画でした。相手役のニコラス・ガリツィンはもうすっかりアマプラご用達俳優?前二作で王子役やアホ役をノリノリで演じてたのに、なぜか本作ではステージでアイドルになり切れずダンスをすげぇ恥ずかしがそうにやっておられました。
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