ロスでアートギャラリーを営むシングルマザーで、元夫のドタキャンで女子高生の娘イジーとその友人の引率で大型野外フェスのコーチェラへと訪れたソレーヌ・マーチャンド。会場で人気ボーイズグループ「オーガスト・ムーン」のヘイズと偶然出逢って恋に落ちた彼女が、年齢と身分差ある恋愛に思い悩む様を描いた恋愛コメディ映画です。
映画やテレビで活動する女優ロビン・リーの作家デビュー作を話題性のあるアン・ハサウェイの主演で映画化した作品で、AmazonPrimeで公開されるとアカデミー賞で脚本賞にノミネートされた『ビッグ・シック』のマイケル・ショウォルター監督が演出する物語とハサウェイの演技が称賛されて批評家たちからの好意的な評価を獲得しました。
メロドラマ故の過剰さがあり、開き直った様に『テラスハウス』に似た作り物っぽい雰囲気でキラキラ感を演出します。無理な展開を『プラダを着た悪魔』『マイ・インターン』と過去作で年代毎の女性の悩みを演じてきたハサウェイのカリスマに頼りますが、本来の「ファンフィクション」としての観客の共感との相性は芳しくない一作です。
