世界は僕が男を殺したことを許した―
世界は僕が男を愛することを許さなかった―
グリフィスの生涯をオペラに、と考えたブランチャード氏の発想がまず天才的だし、音楽もジャズでありながらオペラとして成立している不思議な感覚!新しさをまるまる楽しめる。『キンキー・ブーツ』や『キャバレー』のような華やかなミュージカルを彷彿とさせるシーンも多々ありつつ、物語全体は悲しみに満ちていて、それでも一筋の希望の光を感じさせる温かなラスト。ジャンル不定に胸を張っているというか、エンターテインメントってこういうことでしょ、ってサプライズプレゼントをもらった気分。