バラエティ時代劇であり、笑い満載であった。地方の大名の藩主自ら倒産しようとする実に可笑しい物語である。
しかし、大名倒産には訳があった。節約をし、この窮地を脱するべく翻弄される。鮭の名産で知られる越後の地方都市で繰り広げられるドタバタ劇ではあるが、現代にも通ずるところがある。
役人と商人の関係の癒着など、今の社会でもある。スポーツ大会でありながら、企業が大会運営者と癒着するなど、お金に纏わる事件は今でも数多くある気がする。
お金は人間の感情を変え、「お前も悪じゃのう」というフレーズになる。
お金ではなく、信頼であるのだが、実際には不祥事は多い、わからなければ、見つからなければと思いつつ行動することに嫌悪感がある。
この映画を観終わり、ひとこと言いたい、上に立つ人は、もっと庶民の気持ちを察し、考えて欲しいものである。