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餓鬼が笑うのmasaのレビュー・感想・評価

餓鬼が笑う(2021年製作の映画)
3.7
一言でいうと、不思議な変な作品だが、味わうとなかなかこの世界観病み付きになりそう。

この世の世界と異世界、あの世の世界と行ったり来たりして、どれが真実なのか考えさせられる。ある意味哲学的だ。

田中泥さんが試写を観て「今の時代、こんな寺山(修司)みたいな作品撮るやついるんだ」と言ってたらしいが、まさにそんな感じか。監督の異質な才能を感じる。

あの世に迷い込んだ主人公が、この世との間を行き来しながら変化する姿を幻想的に描いたドラマ。
骨董店を開くことを目指す青年が、迷い込んだ黄泉の国でさまざまなものを目撃して人生を生き直そうとする。

骨董屋を目指して路上で古物を売って暮らす大貫大は、山奥で開催されている骨董の競り市場に行った帰りに、この世の裂け目を抜けて黄泉の国に迷い込む。
そこで大は人の膵臓を食らう異形の餓鬼や、絶世の美貌の如意輪などを目にする。
あの世とこの世を行ったり来たりするようになった大は、自分の人生を生き直し始めるが……

田中泥、萩原聖人、片岡礼子らのベテランの演技はさすがだった。

初日舞台挨拶の回に観たが、主役の田中俊介、片岡礼子、川瀨陽太、柳英里砂、監督と何度も仕事した中だそうで、とても和気あいあいとして、とても楽しい舞台挨拶だった。
片岡礼子さんが、普段はシリアスな役が多いのに、凄い喋りまくりで楽しい方だったのにはビックリした😃

あとは、eastern youthが主題歌というのが自分的にはツボ。
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