ひろ

アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスターのひろのレビュー・感想・評価

4.5
やっと見れました!
最終日、最後の時間、駆け込み😭
延長してること教えてくれたちぃさん本当にありがとうございます😭

皆さん言っている事ですが、13年前の作品とは本当に思えないですね。
MX4Dで体感しました。

私が15歳の時ですから当然テーマや内容に関しては全く理解してなかったですが、わかりやすい二元論かつ、雄大な自然にワクワクしたのは覚えてます。


今改めて思うテーマは「the Bonds 」
「繋がり」なのかなと。

人と人って言うわかりやすいのもあるけど、それ以上に動物と、自然と、星と。
作中に何回も「Bond」「one of them」と言うワードが出てきますがナヴィは星と自然と繋がりながら一部となって生きてる。

そんな生き方を人間は「野蛮」「未開」と断定し「教育する」「薬をやる」と言う圧倒的上から目線で接していくが上手くはいかない。
何度も「wake up」と言う言葉が出てきますが、これはとても宗教的なワードで、目が開かれていない人(改宗していない、わかっていない人)に対して目を覚まさせ、真理に導くと言うもの。
とても西洋主義的なワード。
ナヴィは文化をわかっていない。人類の生き方を教えてやるから見返りをよこせと。
最終的には暴力、武力で思い通りにする。

そこには有史以来全く変わらない人間の姿があるし、戦いのシーンでは本当に悲しくなるほどの暴力をナヴィとパンドラに浴びせる。

人間のとっても醜い一面が表されてると思う。

また本作では下記のようなコメントから地球や人類の状況がわかる。
・パンドラに来ているのは企業のメンバー。
・地球は緑が失われている
・ナヴィを殺すと株主がガッカリする

つまり地球では超資本主義的な世の中であり、利便と利益のために地球を枯渇させ、さらなる資源を得るためにパンドラに目をつけ、地球代表企業の一員がやってきた。
彼らはオーナーである株主に対する責任があり、利益還元をしないとならない。
地球人はこの企業を応援し、希望を持っている

つまり地球人には地球人の道理と目的がある。その存亡に立ち塞がるナヴィは大佐の言葉通り「ゴキブリ」で駆逐するべきもの。
あまりにも一方的な道理と正義。
自分の目的、利益しか見えていない。

もっと人間が、この星と自然、生き方を見ていたら、理解していたら結果は変わっていたのかもしれない。

「I see you」と何度もジェイクとネイティリが伝え合うのは「I can’t see you」と言わんばかりの行動をし続けたスカイピープル(人類)との対比なんだと思う。

「スカイピープルは何も分かってない。
頭がいっぱいで何も入らない。」
モアトが言う言葉通り。


「Wake up」しなきゃいけないのは我々で、きちんと相手を見て、理解する。
相手が大事にするものを大事にする。それが「繋がり」なんだなとしみじみした時間でした。


めちゃ長いレビューしちゃいましたね。
一言で言うとめちゃよかったです!!
ひろ

ひろ