花とみつばち

さすらいのボンボンキャンディの花とみつばちのレビュー・感想・評価

4.0
主演の影山祐子 ( 仁絵 )、春先、トレンチコートと胸元が少し開いたコットンのセーターが清潔感がありよく似合う。
酒と男に溺れて行くストーリーをその清潔感を失う事無く演じていた。
海外赴任で夫はずっと家を留守にする。
野球場で黒霧島と鰹が凄い。
女は結婚して専業主婦になると一気に虚無感に襲われのが上手く伝わって来た。
結婚するまで働いていた職場を一度手離してしまうと、誰に責められる訳じゃなく、自分で自分を責めてしまう…何かできる訳でも、何かやりたい事がある訳じゃない、そして特技や資格も無い。
そういう余計な事を考えてしまう仁絵。
人間時間が無いと忙しくイライラするし、逆に時間があれば間違った方向に考えが行きがちになるのがよく分かる。
その気の迷いを紛らしてくれて夢中にさせてくれたのがマサルの存在。
マサルをそこまで愛していたはずじゃ無いと思うが固執する仁絵。
私にはよく共感できる作品だった。
花とみつばち

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