矢野竜子

エコーズの矢野竜子のレビュー・感想・評価

エコーズ(1999年製作の映画)
3.8
物事の核心に迫るため全てをかなぐり捨てて
ひたすら家を深く深く掘り続ける
男の話で怖面白い。
まさしくミスタードリラー(byナムコ)な
ケヴィンベーコン。
ホームセンターにドリルを
買いに行くところとか正直笑ってしまう。
下に下に掘り続ける一方で
最終的に銃弾が1階から2階に上に貫通して
枕の羽毛を舞わせるあたりが
憎い演出だなあと思ったし
特に終盤の一連でカメラのパンに合わせて
元に戻っていくシーンが短いながら素晴らしい。
こういうのをわざわざセリフで言わせず
画で示すのが映画だよなあと思う。
平凡な人生から次第に外れていく家庭の様が
決して悲観的に描かれていないのも良い。