まさ

フィリピンパブ嬢の社会学のまさのレビュー・感想・評価

フィリピンパブ嬢の社会学(2023年製作の映画)
3.5
愛知先行上映、上映後に監督と主演2人の舞台挨拶。フィリピンパブ嬢という異色のテーマを研究対象にすることをきっかけに展開するラブストーリー。フィリピンパブの裏側を描くドロドロした…というよりは、主人公はもちろん登場人物が皆いい人たちということもあり、見ていてほっこりする作品。とりわけ主人公の男子大学院生がフィリピンパブ嬢に体当たりして、感じたままを言葉にし、行動する姿には好感を覚える。ただ、彼がなぜこのテーマを選んで研究することにしたのか、という描写がもう少しあれば作品にもっと没入できたかな、とも。舞台挨拶では、この大学院生本人である原作者もサプライズで登壇。生きてきた文化背景や生活環境、考え方がまったく違う人同士が互いのことを知り、文化や民族を越えて手を携え合う、というこの物語は、愛の物語であると同時に、あちこちで民族間の紛争が起きている今この世界に届けるべき世界平和の物語でもある、という監督の言葉には納得。平和の物語を是非。
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