映画好きなおっさん

フィリピンパブ嬢の社会学の映画好きなおっさんのネタバレレビュー・内容・結末

フィリピンパブ嬢の社会学(2023年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

これが”純愛”ならホストや頂き女子も純愛か

純愛映画にしたいという作り手の想いは伝わった

会長と対峙するシーンが露骨で
フィリピンパブで働かせるフィリピン人の女性を日本に呼ぶためにお金をかけて、偽装結婚までさせてリスクをとっているのに主人公が若い、ミカが少し頑張った程度で2人の純愛に感化されたかの如く契約を自ら解除するなんてことはあり得ない

その上、”フィリピン人といえば母国送金”の送金が具体的に描かれていなかったのもこれまた作り手がこれを純愛映画にしたかったからだろう

日本のフィリピンパブで働くフィリピン人の女性はOFW(overseas filipino worker)と言われてる
OFWの目的は、ズバリ海外でお金を引っ張ってきてフィリピンに住む家族に送金することだ

劇中で、ミカのフィリピンの実家に行った際に
「ここの土地はアメリカで働く叔父が、二階三階部分は姉が建てた。そして私は屋上の手摺くらいかなあ」とミカが語っていたように、ミカも間違いなくお金をフィリピンの家族に送金している

なので、純愛なのではなく打算で
ミカの目的は相手に恋心を抱かせてお金を無心すること
こう言ってはなんだが、ホストや頂き女子と本質は変わらないのだ