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桜色の風が咲くのluckyfieldのレビュー・感想・評価

桜色の風が咲く(2022年製作の映画)
3.0
盲ろう者の方の実話。
実話なのに余計な(失礼)演出というか脚本というかが邪魔をして(高慢な医者、関心の薄い夫など他にもいろいろ)、リアリティが奪われていってしまう。
あと、高校(盲学校?)時に聴力を失くされて盲ろう者となるが、「それ聞こえてへんのとちゃうの?」とツッコミたくなるほど、言葉での表現に終始(指点字の描写はあるものの)していて、やはりリアリティを感じない場面が多かった。
まあもともと自分はこの映画で「盲ろう者」の方の生活あるあるを知りたかったというか、いわゆる盲ろう者でないマジョリティが、いかに「盲ろう者」の存在をないものとしてこの社会を成り立たせているか、を知りたかったので、そのニーズにほとんど応えてもらえなかった(そりゃ私のための映画じゃないで当たり前笑)から、辛口になるわけです。
これを人権啓発の会で上映してたんだけど、啓発としてはどうだったんだろう?この映画を観て、「盲ろう者の方々が不利益を被る社会の在り方の中で、自分にできることはなんだろう?」と考えることは難しかったんじゃないかなー
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