“命は自分自身だけでは完結できないように作られているらしい。”
»9歳で視力を失いながらも、母親を中心に家族の愛で天真爛漫に育ち、東京の盲学校で高校生活を満喫するも、今度は聴力を失うこととなり孤独に苛まれるようになるが、母親と共に指点字という新たなコミュニケーションの手段を編み出す。
はい、世界で初めて盲ろう者の大学教授となった福島智さんとその母の実話を基に描かれています。
そう、前半の幼少期での流れに関しては、やるせなさでしかめっ面で見てましたね…こんな試練を与えるのかと。
そんな後半は成長してからのもう一つの試練ですが、もうため息しかなく。
うん、作品としては、淡い感じ過ぎて、いい作品止まりでもあるんですが…実話としての重みがすごいので、あえてそうしたんでしょうね。
にしても、英題“A Mother’s Touch”…いいですね。
なお、俳優陣では、まずは小雪…久しぶりの主演ながらも見事にこなしているあたりは流石。
田中偉登…難役、大変お疲れ様でした。
吉沢悠…ホント、いい味出してましたね。
さらには、吉田美佳子に山崎竜太郎に札内幸太に、 井上肇や朝倉あきにリリー・フランキーらのサポートも良き。