開明獣

ウェルカム トゥ ダリの開明獣のレビュー・感想・評価

ウェルカム トゥ ダリ(2022年製作の映画)
5.0
シュールレアリズムが好っき❤️(久方のスキウサギ調)

開明獣には、叔父、伯母に、それぞれ紙魚がいて、新刊、全集、文庫、様々な本があって、既読のものは何でも持っていって読んでもいいという恵まれた環境下にあったのです。父親が車を出してくれて、段ボール箱にいっぱい本を借りてくるんだけど、あれは助かったなあ😌ありがたい思い出です。

叔父の蔵書で持ち出し不可の画集がいくつかあって、その一つがシュールレアリズムの画家の画集でした🖼️そこで初めて観た、サルバドール・ダリの絵には大きな衝撃を受けましたね😾

「え?なにこれ?一体、これはなんなんだ?」

「内乱の予感」、「記憶の固執」、「大自慰者」等々、強烈な印象を植え付けてくれたものです😮

それ以来、「訳の分からぬもの」が好きになってしまったのかもしれませんね😌

ジョルジュ・キリコ、レオノール・キャリントン、ルネ・マグリット、レメディオス・バロ、フリーダ・カーロら、シュールレアリズムの絵画展があると、今でも必ず駆けつける、絵画の中でも好きなジャンルなのです😊

スペインが産んだ、20世紀の偉大な画家といえば、ジョアン・ミロ、パブロ・ピカソ、そしてこのサルバドール・ダリでしょう。エル・グレコ、ベラスケス、ゴヤといった常に時代を先取りしてきた革新的な画家を産み出してきた風土は、スペインが、かつてアフリカに占領されムスリム国家だったことと、何か関係がある気がして仕方がないのです🤔知らんけど💦

本作は、ダリとNYで知り合った画商の卵、ジェームスとの交流、ダリの芸術の源泉であった妻のガラの奔放な生活を描いていて、ダリ好きには愉悦の作品なのです😌

英国の名優、アカデミー賞主演男優賞受賞俳優であるベン・キングズレーがダリを演じているのですが、本人とみまごうばかりの素晴らしい演技👍ベンは開明獣も所属する「ザ・ワールド・スキンヘッド倶楽部」の名誉会長なので、共感著しいのです🤥その倶楽部には、ドウェイン・ジョンソン、ヴィン・ディーゼル、マーク・ストロング、デイブ・バディウスタ、ジェイソン・ステイサム、等々、錚々たるメンバーが属しており、ブルース・ウィリスが、終身名誉会長、ウディ・禿げる損が会長を務めています🤥

ダリには常人には見えないものが見えていたのでしょう。シュールレアリズムは、アンドレ・ブルトンが唱道した、ダダイズムと並ぶ20世紀の前衛運動ではありますが、奇想の画家は、「快楽の園」で著名な、オランダのヒエロニムス・ボスのように16世紀には既に存在していました。ダリは、その系譜につながる見えない真実を捉える達人だったといえましょう。

決して幸せでない晩年を過ごしたダリ。見えない風をも指揮することの出来た天才が若き頃に過ごしたスペインの海沿いの美しい景色もまた、本作の見どころでありましょう。

観賞後に帰宅してから、スペイン🇪🇸のワインの銘醸地、リオハのテンプラーニョ種の赤ワイン🍷を飲みながら、久しぶりにダリの画集を紐解いてみました😊
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