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ウェルカム トゥ ダリのbennoのレビュー・感想・評価

ウェルカム トゥ ダリ(2022年製作の映画)
3.7
勿論、エズラ様お目当て…ෆ*

ですが…それにも増してシュルレアリスムの世界が大好き…モネ好きの母親に美術館に連れて行ってもらった小さな頃から…どちらかと言うと好みはキュビスムやシュルレアリスム…ෆ*

今作ダリを演じるのはSir ベン・キングズレー…えっ(?!) ダリ!! …本物と見紛う程の容姿や表情の作り込み…流石、Sirの称号を持つ英国演劇界の重鎮!! 製作にも名を連ねている入れ込み様も納得です。

そして若い頃のダリを演じるのがエズラ様…やっぱり絵になるわぁ〰︎と惚れ惚れするのもほんの僅か…出番は少なめでしたっს

ほぼ70歳頃のダリの晩年…画廊で働き始めたばかりの青年ジェームスによる狂言回し…。

回想シーンではブニュエルやマグリット役も登場…当時、詩人ポール・エリュアールの妻だったガラとの出逢い、女性を見ると緊張で笑い転げる発作(?!)を持つ女性恐怖症だったこと、また、有名な《記憶の固執》…柔らかい時計の発想は?? …など細かいエピソードが散りばめられています。

英題にもなっているジェームスが迷い込んだ《ダリ・ランド》とは、ダリと妻ガラが定宿にしている高級ホテルのスイートルーム…そこで繰り広げられるゴージャスなパーティでの乱痴気ぶり…ダリの新ミューズ、アマンダの美しさには ドキッᵎᵎᵎ 演じているのはトランスジェンダーのアンドレア・ペジック…眼福ですෆ*

そしてこの頃のガラは所謂鬼嫁…ダリのお金を若いミュージシャンに貢ぎ、ダリにお金の為にもっと働けと叱咤…。

貢ぐという行為は理解が出来ませんが…究極の自己満の様に見えました…結局は人妻でありながらダリに夢中だった若い頃の情熱を呼び起こしたいが為のよう…。

ダリはそんな鬼嫁でも、怒られる度に自分を必要としていると喜ぶ究極のM男…ダリとガラはお互い自由なようでどこか依存関係にあるように見えます…。

しかしこの頃、個展を開いても批評家は無視…芸術家としては凋落の始まり、《贋作王ダリ》の異名を持つ自壊へと向かうことに…。

多くの取り巻きに囲まれながらも、老いや死に怯え、孤独だったダリ…意外とあっさり描かれていて、もう少し深掘りして欲しかったです…そしてこうゆう映画では有りがちですが…ダリの作品は一切出てきませんっს


今宵はシュルレアリスムの世界に浸りたい気分…

(*ฅ́˘ฅ̀*)うふ♡ …🍷⋆꙳
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