うにたべたい

ノットジラのうにたべたいのレビュー・感想・評価

ノットジラ(2020年製作の映画)
2.9
アメリカのゴジラインスパイア系。
登場する怪獣は"God"zilla(ゴッドジラ)ではなく"Not"zilla(ノットジラ)で、タイトルからして「ゴジラじゃないよー別物だよー」という主張が読み取れます。
いわれなくてもゴジラとは似ても似つかない別物で、むしろタイトルだけ拝借して話題性を得ようとするいやらしさがプンプンしますね。

主人公は日本人のイチヒロ・ホンダ。
彼の必死の静止に関わらず、自衛隊は巨大怪獣を殺害するのですが、ホンダはその怪獣の卵を救出することに成功するところから物語は始まります。
ホンダは渡米中の飛行機の中で、卵をうっかりトイレに落としてしない、その卵はシンシナティのイカれた科学者・リチャード博士の手にわたります。
その晩、卵から怪獣が孵化、さらに研究所で酔っ払っていたリチャード博士はその怪獣にビールを飲ませてしまいます。
実はその卵はNotzillasaurus(ノットジラ)の卵で、ノットジラはおとなしい怪獣だが酒を飲ますと巨大化するという特性があった、というストーリーです。

巨大怪獣ノットジラは、火を吹きビルを破壊して進む二足怪獣ですが、瞳が大きくてミニラのようなかわいさがあります。
登場早々「ぴ○ちゅう~~!!」というどこかの電気ねずみのような個性的な鳴き声を上げるのもたまらないですね。
でもかわいいだけの巨大怪獣であろうが、街中に現れては迷惑なことこの上なく、リチャード博士はたまたま手元にあったメガブラスターでノットジラを破壊しようとします。
ホンダは日本人らしく空手黒帯でそれを止めようとしますが、彼は空手の使い手ではなく、かわりに俳句黒帯で対抗。
少ない文字の中に多くの意味を込めた俳句(?)によりリチャードを止めることに成功するという、終始こんな感じで、理解し難い展開になってます。

全編くだらないコメディで、時間を無駄にしたい方向けの作品です。
特撮も雑で、おもしろくなくはないが、評価には困りますね。
悪い作品ではないので、気になったら観てみても良いと思います。
最後はまさかの続編への意欲を垣間見せますが、うーん、続編、心待ちにはしないですがあればなんだかんだで観るような気がする。