ナツミオ

U・ボート オペレーション・シーウルフのナツミオのレビュー・感想・評価

3.0
WOWOW録画鑑賞


”過去の失敗に未来を左右されてはならない“

久し振りに観たB級戦争アクション。
それなりに楽しめたが、
“潜水艦映画にハズレ無し“
 とは言えなかった……

第二次世界大戦末期、Uボートの艦隊が米国ニューヨークに向かう。
“MCU”でクロスボーン役を演じたフランク・グリロ、人気者ドルフ・ラングレンらが共演したB級戦争アクション。

2022年米作品
監督・脚本 スティーヴン・ルーク
音楽 アレックス・カーラモフ
撮影 ジョゼフ・レフラー
出演 フランク・グリロ ドルフ・ラングレン ヒラム・A・マリー コーディ・フルーリー 

翻訳者 市村萌

(WOWOW番組内容より)
1945年4月。
かつて潜水艦の乗員として活躍したが一線から退いていたドイツ海軍の軍人ケスラー(ラングレン)に、ある作戦を指揮するよう命令が下る。それはUボートの艦隊を率いて、米国の大都市N.Yを攻撃せよというもの。ケスラー自身があるUボートに乗り込んだ艦隊は大西洋を通って米国に向かうが、米軍はその情報を察知して迎撃の準備を進める。両軍による激戦が繰り広げられる中、ドイツ総統ヒトラーは死亡してしまい……。

“MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)”の「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」などでクロスボーンズ(ブロック・ラムロウ)役を演じたグリロ、2022年に「ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV」が日本公開されて大きく注目を集めるラングレンらが出演した戦争映画。

第2次世界大戦中、Uボートの艦隊がニューヨークを目指したという大胆なアイデアを壮大なスケールで描写。物語のほとんどが、あるUボートという海中の密室で展開するのが緊張感満点。WOWOWの放送が日本初公開。

観た感想は……
B級作品は、ツッコミを入れながら観るのが、正しい鑑賞方かも⁇

最初の司令官の説明では、3隻のUボート(U-546,U-894,U-578)で先に出航し、後に7隻が合流するという。
先に出航したシーンは3隻だが、その後は2隻しか描かれず、途中、敵の攻撃で1隻は沈没。もう一隻は⁇⁇
応援の7隻は⁇??

監督・脚本のスティーヴン・ルークは、
『バルジ・ソルジャーズ』(2018)、続編『ザ・バルジ・ソルジャーズ』(2020)の監督か…妙に納得。
主演は、トム・ベレンジャー
こちらも低予算のB級作品。

本作の方が、バルジ…より面白かったが、
潜水艦映画のあの傑作、『Uボート』(1981)と比べると段違いの出来。
期待すると肩透かしを喰らいます。

緊張感が薄く、乗員たちの動きも緩慢。
指揮官のケスラー(ラングレン)も酒浸りの為?か、動きがゆるゆるすぎて…
Uボートのハシゴの昇り降りは落ちやしないかと、逆にヒヤヒヤ⁈

最初のUボート乗員の謁見シーンでのやり取りは、どこかで観たシーンのパクリ?

『バルジ大作戦』(1965)でロバート・ショー演じるヘスラー大佐が少年兵たちを謁見し、“若すぎるな、満足に戦えるのか?”の後に一人の少年兵が歌い出す、
”パンツァー・リート“
のシーンは胸熱だったが、こちらのシーンは寒かった…
ケスラーとヘスラー、名前も似てる⁇

階級の翻訳もおかしい。
副官のエリック・ラインハート大尉が“大佐代理”⁇
”Captain“を大佐と訳しているが、
“艦長”でしょう!
ラインハート大尉は”副官“または“副艦長”
前半の寒い展開から、後半は少し持ち直す。

Uボートに載せた秘密兵器“V1飛行爆弾“
が終盤やっと姿を見せるが、こんな短い発射台で飛ばせる⁇
ロケットでも無いし…

物好きな方は、期待せずに観てください‼️


【忘備録】
出演
・イングラム
- フランク・グリロ

・ケスラー
- ドルフ・ラングレン

・グレイヴリー・ジュニア
- ヒラム・A・マリー

・ラインハート
- コーディ・フルーリー
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